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2018年12月10日

『ハゼノキ』

今日の道草

 

『ハゼノキ』

 

 

初雪がふり、山が薄化粧をしました。冬到来です。

紅葉していた木々も葉を落とし、山の彩りがなくなるこの季節でさえ、なおも赤い葉っぱをつけて目立っているのはウルシ科の木々たち。

この写真は山裾に生えていた『ハゼノキ』の苗木。

紅葉が美しいので盆栽に使われる事もありますが、子どもの頃からこの赤い葉っぱをみると身構えてしまうのは

小学生の時、お盆前に墓掃除の手伝いをしていたら首にぶつぶつができ、あせもだと思い親に言うと

「あせもなら海に浸かったら治る」

と墓掃除の手伝いのご褒美もかねて海水浴へ連れて行ってくれたのだけど

治ると思っていたあせもは実はかぶれで、海水に浸かった事でかぶれの症状が悪化し、顔がパンパンに腫れあがり目もうっすらとしか開かなくなってしまった。

運悪く、久美浜っ子にとっては1年で1番のお楽しみと言っても過言ではない『千日会』がせまっており、なんとか腫れがひかないものかと、日夜タオルを氷水にひたし顔を冷やすものの腫れは全くひかず

「こんなパンパンの顔で千日さんに行けない」

と泣く泣くあきらめ、遠くで鳴る千日会の花火の音を一人ベッドで聞きながら、涙していたあの日を思い出すから。

『ハゼノキ』は触れただけではあまりかぶれない

(樹液がつくとかぶれる)と調べたら書いてあったけれど

『君子危うきに近寄らず』

とも言うのでそっと写真を撮るだけにしておきました。

 

2018年12月3日

『シロツメクサ』

  1. 今日の道草

 

『シロツメクサ』

 

 

季節外れの『シロツメクサ』が道端に咲いていた。

まじまじと観て思うのは 花の作りの精巧さ。

小さな花がいっぱい集まって一つの花を作り出している。

何気なく見ているものでも、じっくり観察すると

いろんな発見があっておもしろい。

 

シロツメクサと聞くと

『あらいぐまラスカル』の主題歌を思い出す。

 

しろつめくさの 花が咲いたら

さあ行こうラスカル

 

と、思わず口ずさんでしまう。

『あらいぐまラスカル』は私が子どもの頃

『世界名作劇場』で放送していて 毎週日曜日の

19時30分を心待ちにしていた。

あの頃放送されていたアニメの主題歌や

エンディングソングは今でもほとんど覚えている。

今のように『You Tube』なんて無くて、聞きたい

音楽をすぐに聴くことなんて出来なかった時代。

ビデオもその頃家には無かったので、テレビから

流れてくるものは一回コッキリ。

テレビを観ることが数少ない楽しみの一つで
見逃さず、聞き漏らさず、集中して観ていた

あの頃に吸収したものは、今でも心の引き出しに

いっぱい詰まっていて、ふとしたキッカケで

引き出しが開くと ささ~~~っと溢れ出てくる。

 

テレビにかじりついて観ていたあの頃の私は

アニメのエンディングソングを歌う人になりたかった。

オープニングじゃなくてエンディング。

いや、オープニングやエンディングなんて難しい

言葉は知らなかったから、はじめの歌と終わりの歌

ってあの頃は言ってたか。

もとい、終わりの歌を歌う人に私はなりたかった。

はじめの歌にはない儚さや刹那さが終わりの歌には

あって、はじめの歌と終わりの歌のギャップが

あればある程、終わりの歌が心に残る。

その最たるものが『はじめ人間ギャートルズ』と

『元祖天才バカボン』だと私は思っているんだけど…

(魔女っ子メグちゃんやルパン3世も捨てがたい)

はじめの歌の陰に隠れてしまいがちな終わりの歌には名曲がたくさんあるのだ。

 

2018年11月26日

『トゲトゲの実』

  • 今日の道草

 

『トゲトゲの実』

 

 

テニスの練習が行われる運動公園へ

娘を送ったついでに公園の中をふらりと散歩。

『うらにし』と呼ばれるこの地方独特の

雨が降ったり止んだりの天候が多いこの時期

晴れた日にはのんびりと道草したくなる。

鳥もピチュピチュピチュピチュと嬉しげに

鳴いていて、屋内型のゲートボール場からは

カコーン カコーンとボールを打つ音と

おじいさん達の賑やかな話し声が聞こえる。

公園にはいろいろな樹木が植わっており

それぞれがもう終わりかけの秋の装いをしている。

大きな樹を見上げると、トゲトゲの実が

クリスマスツリーのオーナメントのように

  • 枝にたくさんぶらさがっていた。

このトゲトゲの実は『モミジバフウ』の実。

モミジバフウ(正式な名前はアメリカフウ)は

開花した後トゲトゲの実をつけ

その実はぶら下がったまま乾燥し、タネを飛ばす。

モミジのような大きな葉っぱは色付き

私たちの目を楽しませてくれた後

はらりはらりと舞い落ちる。

そんな落ち葉がいっぱい積もり

足もとはフカフカの絨毯のよう。

あぁ 秋ももうすぐ終わりなんですね。

 

 

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