ブログ

2018年11月5日

『ハキダメギク』

 

今日の道草

 

『ハキダメギク』

 

 

 

前略   

牧野 富太郎 様

 

散歩をしておりましたら、道端に白い小さな花を

見つけました。 

1cmにも満たない小さな花ですが

パッと両手両足を広げているようで

キュートな姿に心惹かれました。

どんな名前なんだろうと

家に帰り検索して見つけました。

その名は   ハキダメギク…

なにゆえ、こんな名前がついたのか読み進めると

名前の由来も書いてありました。

牧野様が世田谷の掃き溜めで見つけられ

その名をつけたと書かれておりました。

牧野様は『日本の植物学の父』と言われた植物学者

だそうですね。

植物に名前を付ける事が出来、それが後世に残るだ

なんてとても素晴らしい事ですが

もう少しこの花の名前を考えてあげても良かったのでは…

と思っておりました。

が、牧野様が命名された植物はなんと2500種!

それならば、咲いてた場所を名前につけられても

仕方がないような…と思い直した次第です。

 

ハキダメギクの花言葉は

『不屈の精神』『豊富』だとか。

きっと

「アタイには名前なんて関係ないの。掃き溜めでも

どこでも花を咲かすのがアタイの役目」

と我関せず、其処彼処に種を飛ばし咲き続けて

きたのでしょう。

あの両手両足を広げたような姿も

どんな困難をも受け止めて立ち向かう

ファイティングポーズなのかもしれませんね。

 

これからも、牧野様が名付けられた草花に

出逢える事を楽しみに

のんびり道草していこうと思います。

日に日に寒さが増してきました。

季節の変わり目、くれぐれも御自愛くださいませ。

                                                 

                                                     草々

2018年10月29日

『アキチョウジ』

 

今日の道草

 

『アキチョウジ』

 

 

 

山すその茂みに青紫色の花が咲いていた。

「はいチーズ」

ひとまず写真を撮る。

あまり見かけないよね。なんて名前?

花の形はホトケノザにちょっと似てるけど。

 

Googleの検索窓に

「秋」「青紫色」「細長い花」「雑草」

「ホトケノザに似ている」

などと思いつく単語を入れて画像検索をかける。

私は検索をするのが好きなのだ。

 

なかなか見つからない。

スクロール スクロール…

あった!この花だ。

 

~花の形が丁子似ていて、秋に咲くところから

この名前があります~

 

ふむふむ『アキチョウジ』って名前なのね。

で、丁子って何?

知らない言葉が出てくると

検索ループに足を踏み込む。

ここでもまた、道草がはじまる。

 

でも実は、こんな道草こそが人生に

彩りを添えてくれること

随分と大人になってから 気がついた。

 

2018年10月22日

wayside grass

あまりにもブログが更新できていない実情に

危機感を覚えた親方から、ものすごく遠回しに

更新の依頼をされました。

あまりにも遠回しにだったので

しばらくは三猿のようにしておりましたが

最近のバタバタぶりを見て見ぬふりするのは

ちと酷で、私で力になれるのならばと重い腰を

あげました。

とはいえ、何を題材にすればいいのだろう…

考えてみたけれど、周りは海や山や川や

田んぼばかりで題材となるものは自然しか思いつかず…

そんな自然に囲まれているが故に、何の気なしに

通り過ぎて見落としてしまっている草花たちを

ピックアップしてみましょうか。

 

コーナー名は『wayside  grass』

訳して『道草』

私の道草にちょっぴりお付き合いお願いいたします。

 

記念すべき第一回目の道草は

 

『ミゾソバ』

 

 

秋になると咲く、この小さな可愛い花。

白からピンクになるグラデーションがとても可憐。

小さい頃は、正式な名前を知らなくて

見た目から『金平糖の花』と呼んでいた。

正式名称は、溝に咲く蕎麦に似た花という事で

『ミゾソバ』

そっと花を口に入れてみたら

ほんのり甘いんじゃないかと

誘惑にかられたあの頃が懐かしい。

 

ページトップへ