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2019年7月9日

『ドクダミの花』

今日の道草

『ドクダミの花』

ドクダミは葉に独特の匂いがあるためちょっと敬遠されがちだけど、白い花は意外と可愛い。そして名前は「毒矯み」(毒を抑える)からきており、ドクダミの葉や茎を乾燥させたものは、「十薬(じゅうやく)」という名前の生薬として知られている。煎じて飲むと利尿作用や動脈硬化予防、解熱、解毒の効果があるそうでどこででも手に入るドクダミは昔から重宝されていたようだ。

そんなドクダミをみると中学生の夏休みを思い出す。

私が中学生の頃は、夏休みに各地区ごとにドクダミを採集しそれを干し、夏休みが明ける前に中学校へ持っていかなければならなかった。夏休みが始まるとまずこの大仕事が待っていた。乾燥させた重さが1人何キロと決まっており(ちゃんとした数字は忘れてしまったけど)乾燥させた重さなものだから、生のドクダミを山ほど採らなければノルマが達成出来ないので、みんな必死に鎌でドクダミを刈っていた。私はすぐにかぶれるので(今日の道草『ハゼノキ』参照)かぶれないように気をつけながら刈っていたが、友達は「かぶれたら部活の大会に出なくていい言い訳できるからかぶれてもかまわないんだ」なんて言いながら『かぶれの木』があろうと気にもせず採集していたものだから、見事にかぶれ夏の大会に出れなかった。自分が望んだ事とはいえ、やっぱり大会に出れなかったのはショックだったようでとても寂しそうだった。益々かぶれには気をつけようと心に誓ったあの夏からかれこれ35年も経つのだと思うと、月日の流れの早さに毎度の事ながら驚かされる。

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