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2018年11月26日

『トゲトゲの実』

  • 今日の道草

 

『トゲトゲの実』

 

 

テニスの練習が行われる運動公園へ

娘を送ったついでに公園の中をふらりと散歩。

『うらにし』と呼ばれるこの地方独特の

雨が降ったり止んだりの天候が多いこの時期

晴れた日にはのんびりと道草したくなる。

鳥もピチュピチュピチュピチュと嬉しげに

鳴いていて、屋内型のゲートボール場からは

カコーン カコーンとボールを打つ音と

おじいさん達の賑やかな話し声が聞こえる。

公園にはいろいろな樹木が植わっており

それぞれがもう終わりかけの秋の装いをしている。

大きな樹を見上げると、トゲトゲの実が

クリスマスツリーのオーナメントのように

  • 枝にたくさんぶらさがっていた。

このトゲトゲの実は『モミジバフウ』の実。

モミジバフウ(正式な名前はアメリカフウ)は

開花した後トゲトゲの実をつけ

その実はぶら下がったまま乾燥し、タネを飛ばす。

モミジのような大きな葉っぱは色付き

私たちの目を楽しませてくれた後

はらりはらりと舞い落ちる。

そんな落ち葉がいっぱい積もり

足もとはフカフカの絨毯のよう。

あぁ 秋ももうすぐ終わりなんですね。

 

 

2018年11月23日

『庭♡ラブ。』

 

久々に更新するブログのタイトルは『庭♡ラブ。』
超が付くほどの、ど直球である。

先日友人と

「そういや最近、本読めなくなったねぇ(老眼 …笑)雑誌さえも読んでないわ」なんて話してて。

 

「そういや雑誌かぁ…」

 

 

このBRUTUSは2006年2月1日号。
僕が独立開業した日が2006年3月21日なので

そのほん数ヶ月前に発売されたもの。
当時独立を前にして、期待や喜びより

本当にやって行けるのかな?って不安な気持ちで

いっぱいだった。
そんなタイミングで手にしたのがこの雑誌。
庭に関する専門誌も読んでいた。

その中に出て来る庭はとても素晴らしく

だけどとても遠い存在に感じていた。
『庭の特集をこんな一般誌、しかもいつも読んでるBRUTUSで?ほんと?』なんて思った。

この雑誌に出てくる同年代の庭師さん達

そんな方々の庭に対する想い。
それがとてもカッコよく、自分の憧れや目標になった。

あの日、重森三玲さんが作った庭をバックに

「庭♡ラブ」って木村カエラちゃんが言った日

(決して僕に言った訳じゃないが)
それまで抱いてた不安な気持ちとは別の

これから起こるであろう出来事に、期待や希望が持ててワクワクした事を覚えている。

あの時、心の中にポッと灯りがさしたようなそんな灯は、今も消えることなくずっと灯り続いてる。

 

久々に書くブログはこんな感じでリスタート。
「wayside grass〜道草」がとても評判が良いので

僕も少しずつ『庭』の事について書いていきたいと思います。

 

今後ともどうぞお付き合いよろしくお願いします。

2018年11月19日

『和池の大カツラ』

今日の道草

 

『和池の大カツラ』

 

先日『HOTEL HOLIDAY HOME 』のお手入れに

行っていた親方が

「なんか一箇所だけめっちゃベッコウ飴のにおいが

するんだけど、そんな植物知ってる?」

と電話してきたことをきっかけに調べてみると

桂の落葉した葉っぱからあまい香りがすることが

わかりました。

そんなあまい香りを嗅いでみたくて行ってきたのは

兵庫県の香美町にある『たじま高原植物園』

遠征道草です。

そこには『和池の大カツラ』が鎮座しており

この大カツラの保護を主たる目的の一つとしてこの

植物園が設立されたそう。

紅葉に彩られた植物園の中を ゆっくりと散策して

いくと、千年水とよばれる湧き水が小川となって

流れていました。

そこはほんのりと甘く綿菓子みたいなとてもいい

香りに包まれていて、見上げると大きな大きな

カツラがそびえ立っていました。

一緒に行った子ども達が

「トトロがでてきそう!」

と言うのもうなずけるこの『和池の大カツラ』は

樹齢なんと千年以上!

高さ38m  幹回り16mで 千年水が流れる

渓流にまたがって自生しており

まるで大カツラの根元から千年水が溢れでている

かのよう。

一千年も前からずっとここで生きている大カツラ。

畏敬の念を抱きつつ、美味しい千年水をいただいて

ココロもカラダも清らかに。

但馬にはこのように長年この地球を見守ってくれて

いる巨樹が多く生息しているそうです。

そんな巨樹に会いに行くのがこれからの楽しみの

1つに追加されました。

今度はどの巨樹に会いに行こうかな?

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