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2019年1月1日

『ナンテン』

今日の道草

 

『ナンテン』

 

 

明けましておめでとうございます。

今朝は天気もよく、穏やかなお正月を迎えることができました。

夕方からは雨の予報が出ていたので、それまでにと

毎年恒例の如意寺さんと神谷太刀宮さんに初詣に行ってきました。

ひいたおみくじは『大吉』で幸先の良い新年の幕開けです。

この南天は神谷太刀宮さんの南天。

南天は『難転』即ち『難を転ずる』に通ずることから、縁起の良い木とされているそうです。

親方の作る門松にも南天が添えてあるのは、彩りだけでなく、そういう想いも添えているのですね。

困難にぶつかった時でも

『災い転じて福となす』

となるよう  しなやかで風を読める心を持ちつつ

歩いていきたいです。

今年ものんびりと道草していきますので、お付き合いよろしくお願いいたします。

 

本年が皆さまにとって幸多き年でありますよう

お祈りいたします。

 

 

2018年12月24日

『松ぼっくり』

  1. 今日の道草

 

『松ぼっくり』

 

 

「松ぼっくりがあったとさ〜」

で始まる童謡『まつぼっくり』は

「おさるが拾って食べたとさ〜」

で終わる。

はたして本当におさるは松ぼっくりを食べるのだろうか?と思い調べてみると

『猿は松ぼっくりは食べないが、松ぼっくりの中にある松の実は食べる事もある』

と書かれていた。

松の実とは松のタネで、かさの奥にそっと隠れている。

松ぼっくりは雨に濡れるとかさを閉じ、乾燥するとかさを広げる。

かさの奥にある羽のついたタネは、かさが開くと風に乗って飛んでいく。

そして、全てのタネを飛ばした松ぼっくりは 木から落ちてしまうそうだ。

雨の日にはかさの奥で大切にタネを守り、晴れた日にはかさを広げて旅立ちの風がくるのを待つ。

風はくれども旅立てなかったタネを、再び雨が降るとかさを閉じて守り、そのタネが飛び立つ日をかさを閉じたり広げたりしながらじっと待つ。

そして全てを旅立たせ、役目を終えた松ぼっくりは  枝から離れ落ち、やがて朽ち土に還る。

太古の昔から今日まで脈々と受け継がれてきた松ぼっくりの生きる様は、あるべき親の姿をそっと教えてくれているようだ。

 

2018年12月17日

『フユイチゴ』

今日の道草

『フユイチゴ』

道草してる時に出会って心ときめく3大WGの1つ

(Wayside Grassの略)『フユイチゴ』

(ちなみに残りの2つは あけびとイワナシです)

つやつやとしたこの赤い実を見つけるといまだに

ワクワクしてしまう。

私が小学生の頃は、登校は集団登校だけど下校は

自由下校だったので、友達とよく道草をしていた。

小学校の近くにあった、久美浜有線放送に寄り道

しては『サンデーリクエスト』で流してほしい曲

をリクエストしに行って、お茶をご馳走になって

から帰ったり。

道草しているのを見つかったって

「道草しとらんと、気ぃつけてはよ帰んにゃあよ」

と言われるくらいの大らかな時代。

畑仕事をされているおじいちゃん、おばあちゃんが

そっと見守ってくれていた時代。

この『フユイチゴ』は通学路から少し離れた竹藪に

群生していて、この時期になるとワクワクしながら

そこへ行き、ランドセルを背負ったまましゃがみ

こみ、一粒ずつつぶさないようそっと採って

左の手の平に集め、こんもりと山になったら

一息に口に放り込む。

酸っぱさのほうが先にくるけど甘くておいしくて

何度もそれを繰り返していた。

道草をくうとはまさにこの事。

フユイチゴ以外にも、いろんな道草を食べながら

(ぐみ、桑の実、こんめ、なつめ、ぼたんきょう

だんじんば、つんばな等々)

下校していたあの頃は、今に比べて安全で大らかで

自然も今よりずっと豊かだった。

道草で学ぶこともたくさんあるのに

今の子どもたちはそれをしたくてもできなくて

なんだかとてもかわいそうだ。

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