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2019年1月22日

『梅の花』

今日の道草

 

『梅の花』

 

 

『冬来たりなば春遠からじ』とは、日本に昔からある格言の1つだと思っていたら、イギリスの詩人シェリーさんの『西風に寄せる頌歌』の最後の一節の

「If Winter comes, can Spring be far behind ?」を訳した言葉だそうだ。

この英文をこの様に訳された翻訳者に拍手。パチパチ

『冬が来たんだから、春もそう遠くないのよ』

とはいうものの、まだまだ冬真っ只中で春は遠く彼方に感じる今日この頃。

今年は雪が少ないものの、この地域特有の雨が降ったり止んだりの天気が続き気分も沈みがち。

そんな中、雨の止み間に梅の花を見つけて思わずあっと声を上げてしまった。

もう梅の花がほころぶ時期なんですね。

辺りには梅の花の香りが漂っていて自然と顔もほころんでしまう。

どうやら春遠からじじゃなさそうだ。

その時々の四季の萌しを見つけるのも道草の醍醐味の一つです。

2019年1月15日

『コウヤボウキ』

今日の道草

 

『コウヤボウキ』

 

 

道草していたら、可愛い綿毛を見つけた。

1つ、2つ、3つ… 数えると10個くらいポツリポツリと咲いている。

冬になり咲いている花を見かけなくなってきたけれど、気にしながら歩くとこんなに可愛い道草に出会える。

なんて名前なんだろうと調べてみると『コウヤボウキ』の綿毛だとわかった。

キク科の落葉小低木で秋には枝先に白いほうきをひっくり返したような花を咲かせるが、それが名前の由来ではなく、高野山でこの木の枝を束ねてほうきを作ったところからこの名になったそうだ。

なぜこの枝をほうきに使ったかというと

その昔、高野山では利潤を得る行為をいさめるという意味で『竹』『梨』『胡桃』『桃』など商品作物の栽培が禁じられていて竹が無かった為、竹の代わりにこの木の枝を束ねてほうきを作ったそうだ。

なければあるもので代用品を作る(竹ぼうきよりもしなやかでなんだか使いやすそう)昔の人の機転の利かせ方や知恵にはいつも感心させられる。

 

2019年1月8日

『ハコベラ』

  • 今日の道草

 

『ハコベラ』

 

 

春の七草のひとつ『ハコベラ』(ハコベ)

『セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロ、春の七草』

と続けて詠むと短歌になるのが素敵。

春の七草の入った七草粥を1月7日に食べると1年間健康に過ごせるそうです。

『ハコベラ』は『ひよこ草』といったほうがなじみが深いかもしれません。

子どもの頃兄が飼っていたチャボも、このひよこ草をよく食べました。

ひよこ草を鳥小屋の中に入れると争奪戦が始まったくらい。

確かに柔らかくておいしそうですもんね。

 

七草のうちのどれか見つけられないかな?

とキョロキョロしながら道草していると

『ゴギョウ(ハハコグサ)』『ハコベラ(ひよこ草)』『ホトケノザ(小鬼田平子)』『スズシロ(大根)』に出会えました。

七草の『ホトケノザ』は、葉の形が仏様の台座のように見える事から『ホトケノザ』と名がついたピンク色の花をつけるあの野草とは違い『小鬼田平子』のことをさすそうです。

かの牧野富太郎先生が

「ホトケノザを煮て食って見たまえ、うまくないものの代表はまさにこの草であることがわかる。しかし、強いて食えば食えない事はなかろうが、まあ御免蒙るべきだね。」

と植物記に書かれているくらいなので、間違えて食べないよう気を付けましょう。

 

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